お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
ざっくり言えば全部同じ
厳密に言えば全部ちがう
なんじゃそりゃ!
私は子どもの頃、ニッキ飴の味がきらいでした。
舌にピリッときて吐き出した記憶があります。
それ以来長い間「ニッキ味」には手を出していませんでした。(^▽^;)
ニッキとシナモン
「そもそも好き嫌いのほとんどない私が嫌うニッキってなによ?」ってヒマな時に思ってしまって~ちょっと調べてみたところ~~~
京都で有名なお菓子「八つ橋」の味も、シナモンの味もニッキとほぼ同じとわかってガクゼンとしました。( ̄ロ ̄lll)
ほぼ同じなんですが、チョビッと違うんです
ニッキ=シナニッケイ
ニッキの原料は日本に生えているシナニッケイというクスノキ科の木の根の皮を乾燥させたものです。「八つ橋」やニッキ飴に使われているのがコレなんです。
中国・タイ・ベトナムで栽培されていたシナニッケイが、江戸時代に伝来し日本で栽培され続けているものです。
カシア=シナニッケイ
日本でニッキと呼ばれているシナニッケイは、中国・タイ・ベトナムではカシアと呼ばれて使用されています。
日本では根の皮を使用しますが、中国・タイ・ベトナムでは樹皮を使用します。
スパイスとして炒め物やカレーに使われます。
シナモン=セイロンニッケイ
さていよいよシナモンです。
シナモンもクスノキ科のニッケイですが、名前のとおりインドやスリランカに生えている種類です。
セイロンシナモンともいいます。
ただし使われているのは、根ではなく幹をひと皮むいた内側を乾燥させたものです。それがシナモンスティックです。
アップルパイやシナモンロールなど、おもに洋菓子に使われるスパイスですね。
紀元前4000年ごろからミイラの防腐剤として使われ始め、世界最古のスパイスといわれています。
桂皮=トンキンニッケイ
もうひとつ漢方薬として桂皮(けいひ)という名前がありますよね?
これも同じクスノキ科のトンキンニッケイの幹からとったものなんです。東京肉桂(トンキンニッケイ)➡中国南部からインドシナにかけて分布しています。
ニッケイ=肉桂
そしてこのクスノキ科のニッケイを漢字でかくと「肉桂」なんです。
子どもの頃のニッキ飴、なんでピリッとしたんだろう?
????
ニッキとシナモンのちがい
いろんな名前が出てきてややこしいのですが、ニッキとシナモンは同じクスノキ科ですが別種類の木です。
栄養成分が少しちがいます。
シナモンには、オイゲノールという成分がありますがニッキには含まれていません。
このオイゲノールが、シナモン独特の甘味とマイルドな味を出しているのです。
ニッキにはオイゲノールが含まれていませんので、ピリッとした辛味(からみ)がきいていたのです。
今のニッキ飴は、マイルドで美味しいものがいっぱいあるね!