お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
食品を安くするために一番手っ取り早いのは、製造時に安い原材料を使うことです。
でもあまりにも原材料の質を落とすと、買ってもらえる商品として成り立たなくなる…そんな製造者側の悩みを解決するもののひとつが食品添加物の存在。
ラーメン・レトルトカレー・スープ類
本格的に作られたラーメン・カレー・スープなどは、市販されていてもそこそこ高い値段で販売されています。
昔は安い加工品は美味しくありませんでした。でも今は安くても美味しい加工品がいっぱいあります。
どうしてでしょう?
答え:美味しくする食品添加物が入っているから!
「たんぱく加水分解物」「酵母エキス」
「たんぱく加水分解物」「酵母エキス」添加物が気になる人は、まずこの名前をおぼえてください
加工食品の原材料表示ラベルに、かなり高い確率でこの二つの名前が目に入ります。ラーメンの粉末スープ・液体スープやレトルトカレー・菓子類などにはまず間違いなく含まれています。
これらが入ることでアミノ酸のうまみが加わり、食品がおいしく感じられるものに変化するのです。
「たんぱく加水分解物」「酵母エキス」は、明らかに化学物質と言っていいものだが、食品添加物という扱いではなく食品として分類され、原材料の一部として「アミノ酸等」と表示していい決まりになっています。
たとえ使っていても「化学調味料無添加」と表示できるうえ、使う量にも規制がないというメーカー側にとっては非常に便利な物質。
実際これらをどのように使っているのでしょうか?
例えばさんざん洗浄され、色が抜け栄養分もうま味もすっかり抜け落ちたような劣悪な原材料は美味しくありません。(劣悪な原材料とは、動物の食用にならない部分や2メートル以上の大型の魚の残骸、大豆やコーンのしぼりカスなど。)
ですが!このような原材料に「たんぱく加水分解物」「酵母エキス」を加えると、アミノ酸のうまみが感じられ美味しくなるんです。
昔はこんなものなかったよね…
👇ちょっとムズイ👇
「たんぱく加水分解物」には大きく分けて「塩酸分解法」「酵素分解法」「熱水抽出法」の3つの製造方法がある。いま主流になっているのはコストが低い「塩酸分解法」だが、この方法で製造するとクロロプロパノールという不純物ができてしまい、これが発がん性物質。
ちゃんとした原材料を使っていれば、わざわざ化学物質で味をととのえる必要はないはず
「たんぱく加水分解物」の表示をみたら、劣悪な原材料を使っていると判断すべきです
「酵母エキス」は名前だけ見ると身体に良さそうだが、そうではありません。いったいどうやって作られるのでしょうか?
👇ちょっと専門的だけど、すごく大事!👇
遺伝子組換で作られている酵母が原材料で、その酵母にさとうきびカスやアンモニア混合物をエサとして与えることで、酵母がアミノ酸をつくりはじめる。次にビールを作ったあとの廃液に、残ったビール酵母を薬品で死滅させ、先の酵母を加え、酵素や酸を加えて製品化する。
➡この製造過程でも不純物が出るが、その不純物を食べていると、それが原因でイーストコネクション(慢性カンジダ症候群)になってしまう可能性がある。一種のアレルギー症状。
イーストコネクションになると、腸内細菌のバランスが乱れ、体内のビタミンB群が減少し肌荒れや粘膜の荒れにつながる。また慢性的な下痢やイライラが続いたり、記憶力・集中力の低下、疲れやすさを招くこともある。
あれ?これって「なんとなく調子わるいな~」でスルーしちゃう症状ばっかじゃん!
そう!イーストコネクションなんて病名を知らなかったら認識できないし、ましてや酵母エキスが原因なんてわかるはずないよね
すでにEU(欧州連合)では「酵母エキスを大量に食べると健康をそこねる」と明記されています。
「酵母エキス」はあらゆる加工食品に使われているので、知らず知らずのうちに大量に摂取して、原因不明の慢性疲労や下痢に悩まされている人が多くいる可能性があるんです。
食品添加物のチカラ
食品を安く作ろうとしても、原材料費のコストダウンには限界があります。しかし食品添加物を使うことによって、劇的に安くできるという背景があります。
安い加工食品は、本来あるべき食品製造のなんらかの過程を省略して作られます。さらに短時間で手間もコストもかけないで作られている。だから安くできるんです。
その製造過程で食品添加物がつかわれます。それによって…
- 原材料が品質の悪いものであっても、食品添加物の味でカバーする。
- とても食欲がわかないような食品も、着色することでそれを隠す。
- すぐに劣化するようなものでも、食品添加物のチカラで劣化スピードを落とすことができる。
日本で食品添加物として指定されているものは約1,500品目あります。加工食品の中には、食品添加物を一切使っていないものもありますが、現状ではほとんどの加工食品に食品添加物が使われているのは事実です。
食品添加物は大きく4つに分けられます。
- 指定添加物:454品目
- 既存添加物:いわゆる天然由来品とよばれているもの。365品目
- 天然香料:612品目
- 一般食物添加物:飲食物としても登録されており、それがそのまま添加物となるもの。72品目
添加物は食品衛生法で、役割が4つ規定されています。
- 食品の製造や加工のために必要な製造用剤
- 食品の風味や外観をよくするための甘味料や着色料や香料
- 食品の保存性をよくするための保存料や酸化防止剤など
- 食品の栄養成分を強化する栄養強化剤として使われる
これは消費者のための規定でしょうか?製造者・販売者のための規定でしょうか?
どちらにしても、もはや私たちが食品添加物を一切取らないで暮らすのは、かなりむずかしい状況です。
食品添加物の中には、発ガン性のあるものや催奇形性(さいきけいせい:胎児に奇形を生じさせる性質)があるものが数多くあります
・・・・・・
食べた本人はもとより、自分たちの子孫にまで影響を与える可能性があるという事。
約1,500品目指定されている食品添加物は「安全です」と認可されています。しかしあくまでも「急性毒性がない」という意味での安全です
・・・・・・
小さい頃から当たり前のように食べ続けてきた子どもたちが20年・30年後にどうなるかは、わかりません。
さらに食品添加物の安全性をうたっているのは、「単体」で摂取した場合のみの話です。1,500品目もあるのにひとつだけを摂取することは、ありえないですよね。
添加物の組み合わせは無限にあるのに、その時の影響は調べておらず、わからないのが現状です。
安いのはとても助かりますが、せめて各自で食品添加物のことをよく知っておくことも大事ではないでしょうか?
じゃあカレーやラーメンはもう食べない方がイイのね…
まさか!そんな事ないよ!
自分で手作りするか、信用できる店に食べに行きましょう!
まずラーメンは専門店に食べにいく事をオススメします。麺・スープとも手作りするのは大変すぎます。
カレーはスパイスカレーを手作りするのは可能です。案外短時間でできますよ。
👆肉は何でもOKですし、カラいのがダメな人はチリパウダーを入れなければ大丈夫ですよ。
魚のアラで作るお吸い物や野菜スープも材料があれば、簡単につくれます。手に入ったら挑戦してみましょう。
安い漬物のからくり
スーパーで大量に安く売られている漬物となる野菜は、かなり劣悪な環境で作られ輸入されたものです。
漬物の原材料は、表示の義務がありません。コストを落とすために使われている野菜は、ほとんどが中国産と考えていいでしょう。
中国産の野菜が悪いというのではありません。
漬物用に輸入された野菜は、ビニール袋の中で薬液につかったものが野ざらし状態で保管されています。倉庫にすら入っていないのです。
野菜の色は薬品で元の色がわからないほど変色しています。これらはその後、すべて脱色されます。
色素をいったん全部抜いて、改めてそれらしい色に着色されるのです。
伝統的な漬物とは別物だ…💦
漬物は本来、発酵食品です。発酵するからこそ身体に良くておいしいのです。昔は各家庭にぬか床があり、漬物をつけていた家庭も多かったものです。
ぬか床は毎日かきまぜないといけないのでちょっと…という人も浅漬けなら少量をビニール袋で作ることができますよ。
👇いろんな漬物の作り方がのっている本を1冊持ってると便利ですよ👇
いま本物の漬物の味を知っている人がどれくらいいるでしょうか?
どぎつい黄色のたくあんや、きれいすぎる紫色のしば漬けが本当の漬物だと思いこんで、本当のおいしさを知らないまま育ってしまうと、もう判断ができなくなってしまいます。
「たくさん売られているから大丈夫」と考えるのはあまりにも危険です
本当の漬物は、手間ひまがかかっていてお安くできるものではありません。手間ひまかかっているからこそ、身体にもイイんです。
豆腐と納豆:激安なわけ
豆腐は大豆の量を減らす
豆腐はもともと中国から伝わってきた食材ですが、日本の食生活にとてもマッチしました。今や絶対的な存在感があり、しかも安くてヘルシーといいことずくめの食材です。
でも値段に差がありすぎない?なんであんなに安くできるの?
そうなんです。ある程度の値段は納得できますが、どうして40円や50円の激安豆腐が販売できるのか?ってことですよね?
結論!大豆の量を減らしているから。さらに輸入大豆を使っているからです。
昔は豆腐といえば豆腐屋さんがあって、朝くらいうちから手作りで豆腐を作っていました。工場で豆腐を生産するなんてなかったんです。
安い豆腐は100%工場で作られたものと考えていいでしょう。
生産効率を上げ、コストを落とすために大豆の量を減らします。大豆の量が少なくても豆腐らしく見せるために、膨張剤(食品添加物)などでかさましをしている場合もあります。
じゃあ!膨張剤(食品添加物)って書いてない豆腐を選べばイイんだょね!
ちがうんです。
例えば豆腐を固めるために凝固剤の一種である「酒石酸水素カリウム」は膨張剤としても使われることがありますが、これが加工助剤として使用され、最終的に食品の中にわずかしか残らない場合、使用したことを表示しなくていいことになっています。
書いてなきゃわかんないよ…
そう!見た目にも膨張剤が入ってるかどうかなんて、わからないんだ
最近はあまりやりませんが、「豆腐の水切り」を昔は料理の時によくしたものです。
買ってきた豆腐をふきんなどでくるみ、上からまな板などの重しをのせて、豆腐の中の水分を切る作業です。水切りをすることで、豆腐料理の水っぽさや豆腐が崩れるのを防ぐのです。
ですが膨張剤を使った豆腐を水切りすると、半分くらいの薄さになってしまうことがあります。
水切りはめんどくさいけど、判断方法にはなるね!
昔ながらの豆腐屋さんから、そこそこの値段で買うのが一番確かなんだけど…そんな店もなかなかないしね~
工場で作られる豆腐は、消泡剤として「グリセリン脂肪酸エステル」「シリコーン樹脂」などの化学物質を使っているのが一般的です。
できればそのような化学物質を使わない、昔ながらの西方のものが望ましいですね。
さらにコストを落とそうと思ったら、原材料の大豆は可能な限り安いものを使うしかありません
安い大豆ってどんな大豆?
結論!大量生産されている大豆。アメリカやブラジルなどが生産地になります。
ここで問題なのが、海外の大豆は遺伝子組み換えの大豆が多いということです。
遺伝子組み換えの作物を作るに、かなり強力な農薬が大量に使われています。
あれ?日本では遺伝子組み換え大豆は使っちゃいけないんだょね?
これにはちょっとしたきまりがありまして…ある割合までは使っていいことになっています。混入する可能性もあるから、という理由です。
それが全重量の5%。5%以上を占めると表示義務が生じます。
つまり5%までは「遺伝子組み換えでない」と表示してもイイ…?
そう、さらに5%以下かどうかなんて外部の人間には確認のしようがないので、生産者の良心にかかっているんです。
今のところ国産大豆は遺伝子組み換えの栽培が禁止されているので「国産大豆100%」と表示されていれば、遺伝子組み換え大豆は使われていないはずです