お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
今日はあまり目立たないけど、ないと困る野菜、玉ネギについてです。
よっしゃ!ぼくにまかせて!
いろいろ教えてね💛
玉ねぎの種類
玉ねぎの品種は数えきれないほどありますが、今回はもっと大まかなザックリと種類を紹介します。
黄玉ねぎ
日ごろよく使う玉ねぎです。日本で栽培されるようになったのは明治時代に入ってからですが、古代エジプトではピラミッドの建造に従事していた労働者の貴重なスタミナ源だったのです。
私たちが食べているのは、なんという部分なのでしょう?
土にうもれた部分ですが、葉の根元が養分をたくわえていて鱗茎(りんけい)と呼ばれています。らっきょう・ニンニクも鱗茎(りんけい)を食べる野菜です。
産地は、北海道が全国収穫量の約6割をしめ、ついで佐賀県・兵庫県・愛知県と続き、この上位4県で全体の80%をしめています。
白玉ねぎ
ちょっとややこしいんですが、白玉ねぎです。
新玉ねぎでしょ?
新玉ねぎは少し分類方法がちがうんだ
玉ねぎは普通、一定期間乾燥させてから出荷します。ですが、新玉ねぎは収穫してすぐ、2~8日ほどで出荷されたものをいいます。ですので、黄玉ねぎも白玉ねぎも2~8日ほどで出荷すれば、新玉ねぎなんです。
ここで紹介する白玉ねぎは、あの玉ねぎ独特のピリッとした辛味(からみ)がない、甘い玉ねぎなんです。サラダ玉ねぎ・ホワイトオニオンともいって、生で食べるととてもおいしいです。
私は、新玉ねぎが生で食べられるとず~~~っと思っていて、スライスオニオンに挑戦しましたが、普通に辛(から)かったことがあります。あれは黄玉ねぎの新玉ねぎだったのですね。
産地は静岡県で、収穫時期が1~3月でとても短いです。そのためスーパーにならんでいても、見逃してしまう事が多いんですね。
もし手に入ったら、ぜひ生で食べてみてください。繊維にそってスライスして、かつおぶしやだし醤油・ポン酢でもおいしくいただけます。
ペコロス(小玉ねぎ)
小玉ねぎ・プチオニオンともよばれます。直径3~4センチほどの大きさで、皮をむくのがチョット面倒ですが、煮込み料理などに使うと甘くてとてもおいしいです。
愛知県の特産で、全国の80%をしめています。
レッドオニオン
赤玉ねぎ・紫玉ねぎともよばれます。外皮と中の皮が赤紫色をしていますので、輪切りにするととてもきれいです。
この赤紫色は、アントシアニンというポリフェノールの一種で、ブルーベリーに含まれている色素成分と同じです。
産地は北海道産が全体の半分ほどをしめていて、静岡県・兵庫県と続きます。
いろどりが美しく辛味もすくないので、サラダに向いています。炒め物や煮物など、火をとおすと色が悪くなります。酢に漬けると鮮やかな色になりますので、ピクルスなどに適しています。
玉ねぎの栄養成分
硫化アリル
玉ねぎを切ると目が痛くなりますが、硫化アリルという成分が揮発して、目を刺激するためです。
硫化アリルにはいろいろな種類があります。これから出てくる聞きなれない成分名はすべて辛味成分硫化アリルの一種です。
血液をサラサラにする
玉ねぎには、イソアリインというイオウ化合物と、アリナーゼという酵素が別々に含まれています。玉ねぎを切って空気にふれることで、2つの成分が混ざりあいチオスルフィネートという別の物質に生まれ変わります。
チオスルフィネートは
- 血糖値を下げ
- ガンの発生を抑制
- ぜん息発作をおさえ
- 痛みをしずめたり
と、とても多くの薬効が確認されています。
さらに、血小板の凝集を抑制するはたらきも認められています。これが血液をサラサラにするということなんですね。
血小板は、血液中の細胞のひとつで、私たちがケガをした時、血を固まらせてキズをふさいでくれます。ですが、血液中で固まると血栓となり、血管をふさいで脳卒中や心臓病の原因となってしまうのです。
チオスルフィネートは、水にさらすと流れてしまいます。できるだけ断面が空気に触れるようスライスやみじん切りにして、20分はおいてから食べるようにしてください。
疲労回復
イソアリインとビタミンB1が結合して、アリチアミンという物質を作ります。
アリチアミンは、糖代謝を高め、疲労物質の乳酸をできにくくします。結果、疲労回復効果が高まります。
殺菌作用
アリシンという成分は強力な殺菌作用があり、サルモネラ菌・チフス菌・コレラ菌・病原性のカビ・寄生虫の駆除などに効果があります。
14世紀中ごろ、ヨーロッパでペストが大流行した時、玉ねぎを売っている家では患者が出なかったという話があります。
ケルセチン
辛味成分ではありませんので、硫化アリルとは別物です。
同じフィトケミカルですが、ポリフェノールの一種です。
外皮に多く含まれていて、黄色または茶色の色素成分です。
特に抗酸化作用が強くて、ガン・動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病予防に重要な役割を果たします。
ブロッコリーやリンゴにもケルセチンは含まれていますが、玉ねぎのケルセチンは吸収率がいいんです。
油と一緒にとると、さらに吸収率がよくなります。植物油・乳製品・肉類・マヨネーズなどで調理することをお勧めします。