お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
食べ物の旬(しゅん)って知ってる?
トマトやきゅうりは夏でしょ?きのこは秋でしょ?
でも年中売ってるから、どうでもイイんじゃないの?
旬(しゅん)のものは身体にいい
「旬のものは身体にいい」とは昔から生活の知恵として言われてきました。
いったいなにが身体にいいのでしょうか?
栄養分がをのまま残っているということなんです。
たとえば「昔のトマトはもっと甘かった」って聞きませんか?
トマトの旬は夏ですが、ハウス栽培などで1年中食べられるようになりました。
でも旬のおいしさと栄養分の多さは再現できなかったのです。
いろんな研究と品種改良で甘くて栄養価の高いトマトはできましたが、値段が高いですよね…
日本の料理人は食べ物の旬をとても大事にします。
おいしくて栄養価が高くて食材費が安いとなれば、当然のことでしょう。
春が旬の食材
たけのこ・新玉ねぎ・菜の花・木の芽・アスパラガス・いちご
春に芽吹くタケノコ・木の芽・菜の花などは、ほろ苦さが特徴です。
この苦み成分には、解毒作用があります。
冬にためこんだ毒を体外に出してくれます。
タラの芽・コゴミ・フキノトウなど新芽・新葉には、交感神経を活発にして身体をめざめさせる働きがあります。
アスパラガスは年中購入できますが、旬は春なんです。
夏が旬の食材
トマト・きゅうり・なす・ピーマン・青じそ・ニラ・ゴーヤー・すいか
夏野菜の特徴は、抗酸化成分が豊富なことです。
抗酸化成分は紫外線から身を守るためにつくられるので、皮の部分に多くふくまれます。
できるだけ皮をむかずにたべましょう。
きゅうり・ゴーヤー・ズッキーニ・すいかなどウリ科の食材は、水分が90%以上でカリウムも豊富です。
汗をかいて不足する水分・ミネラルを補給して、体調をととのえます。
秋が旬の食材
サツマイモ・山芋・長芋・きのこ類・リンゴ・梨・ぶどう
秋に収穫をむかえるイモ類・きのこ類は食物繊維が豊富です。
腸のなかを掃除したり、腸内細菌のエサとなって腸を元気にします。
またネバネバした山芋・長芋・なめこは、胃の粘膜にはたらいて疲れた胃を回復させます。
くだものはリンゴ・梨・ぶどうなど、糖質が多く甘味のつよいものが出回ります。
冬にそなえてのエネルギー源となるだけでなく、腸内環境をととのえ免疫力を高めます。
冬が旬の食材
大根・カブ・白菜・小松菜・れんこん・ごぼう
冬野菜は寒さから身をまもるために糖をたくわえますので、甘味がふえておいしくなります。
殺菌成分など免疫力をたかめる成分が多いので、風邪やウイルスに負けない身体づくりに役立ちます。
レンコン・ごぼうなどの根菜には、身体をあたためる作用があります。
旬を最大限にとりこむ
流通システムの発達により、南半球の食材が新鮮にとどくようになって夏でも冬の旬が味わえるようになりました。
冷凍食品
最盛期に収穫して急速冷凍される冷凍野菜は、味も栄養価も旬の状態をキープしています。
冷凍したまま調理すると、栄養価の損失も少ないです。
数種類の食材をくみあわせる
どんなに栄養価がたかいものでも、そればかり食べていると栄養がかたよります。
一日で数種の旬の食材がとれるように、献立をかんがえるクセをつけましょう。