お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
ダイエットにも健康にもイイ油の代表オリーブオイルですが、気をつけないともったいない点がいくつかあるんです。
オリーブオイルのあれこれ
オリーブオイルは、オリーブの果実から得られる植物油です。地中海に面した地域(イタリア・スペイン・ギリシャなど)で好んで使われています。これらの地域では、単に油といえばオリーブ油のことをさします。
生産国は、スペイン(40%)、イタリア(20%)、ギリシャ(13%)などで、消費国はギリシャが世界一なんです。
日本では1908年(明治41年)に、魚の油漬け加工にオリーブ油が必要になり、オリーブの自給をはかることになりました。アメリカから仕入れた苗木を三重県・鹿児島県・香川県に試験的に植えたところ、香川県小豆島に植えたオリーブだけが順調に育ち、大正時代には搾油(さくゆ)ができるほど実が収穫されました。現在は、香川県についで熊本県が第2位のオリーブ生産地となっています。
平和を表すオリーブ
「ノアの箱舟」という話をご存知ですか?
神が、腐りきった人間界を大洪水でリセットすることにしました。神はノアに大洪水のことを告げ、大きな箱舟を作って、全種類の動物のつがいを乗せるよう命じました。
大洪水のあと、どこか上陸できる所がないか、何度か白鳩を飛ばしてみましたが、すぐにもどってきてしまい、陸地がないことを知ります。
しかしある日、白鳩が小さな木の枝をくわえてもどってきました。どこかに植物の育つ陸地ができたのです。そのくわえてきた枝がオリーブだったのです。
ここからオリーブは「平和のシンボル」になりました。
国連の旗にも使われているのはオリーブの葉です。
オリーブオイルの栄養・効能
オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸のオメガ9に分類されます。
オレイン酸
主成分はオレイン酸で80%ほど含まれています。酸化しにくい構造になっていますので、他の油より風味をそこないにくく、悪くなりにくいといえます。
さらに善玉コレステロールを増やしたり、腸を刺激して、排便をうながす効果があります。
オレオカンタール
エクストラバージン・オリーブオイルのかすかにピリリと刺激のある味の原因物質で、抗炎症作用があります。
ダイエットには直接関係ありませんが、関節痛や神経痛をやわらげる働きがあります。
ポリフェノール(ヒドロキシチロソール)
- 美肌や老化防止に役立つ抗酸化作用
- 悪玉コレステロールを減少させる
- 動脈硬化・心筋梗塞を予防
これはエキストラバージンオイルに含まれる成分です。加熱せずに使うと効果的です。
オリーブオイルの上手な使い方
オリーブオイルは健康にイイので「毎日の食卓にプラスして~」とよく言われますよね。確かにそうなんですが、できれば今まで使っていたサラダ油などをすべてオリーブオイルに置き換えてしまう方が、カロリーオーバーになる心配はないです。
揚げ油としても使えますし、炒めもの用としても使っても差し支えありません。ただエクストラバージンオイルは安いものではありませんので、そのままチョコッとかけ用に使うのがイイのではないでしょうか?
油は発煙点(熱して煙がでる温度)に達すると酸化して劣化していきます。オリーブオイルの発煙点は210度です。揚げ物は160~180度くらいで揚げるものが多いので、影響はありません。
油は鮮度が大切です。特にオリーブオイルは新しいほど香りも楽しめます。小さめのものを買って、早めに使いきるのが美味しくいただくコツです。
とはいえ冷蔵庫には入れない方がイイです。固まってしまう成分が含まれているからです。夏でも温度変化の少ない冷暗所に保管する事をおススメします。
本物のオリーブオイル!?
エクストラバージンオイルやピュアオリーブオイルは普通のオリーブオイルとどう違うのでしょうか?

これがチョットややこしい~
じょうずに説明できるかな?(^▽^;)
オリーブオイルは、IOC(国際オリーブ協会)で品質規格が決められています。
エクストラバージン・オリーブオイルは、オリーブの果実100%で出来ていて、酸度0.8%以下のものと決められています。酸度は低いほど良質とされています。
しかし!日本はIOC(国際オリーブ協会)に加盟していません。日本ではJAS基準の酸度2%以下のものを「エクストラバージンオリーブオイル」としていますので、酸度0.8%以下のものよりも質は変わってきますよね…
さらに日本では、酸度2%以上のものを「ピュアオリーブオイル」と名付けています。IOC規格には「ピュアオリーブオイル」という呼称はありません。
ですので、日本でIOC規格のエクストラバージン・オリーブオイル(酸度0.8%以下)を見つけるのはちょっとむずかしいんです。
それでも酸度0.8%以下のエクストラバージンオリーブオイルを手に入れたい!
いくつかチェック点はありますので、参考にしてみてください。
オリーブオイルは紫外線により劣化しますが、蛍光灯でも劣化しますので、それを避けるため遮光性のビンに入っているものを選びましょう。
色のうすいビンや、プラスチックボトルなどに入っているものは、すぐに劣化してしまいます。
酸度表記があるか?確認しましょう。英語でacidやacidityと書かれています。
収穫時期・原産国(地域)・オリーブの品種の記載があるか?
オリーブオイルはもともと安いものではありません。1ml3円以下のものは避けましょう。
コールドプレス製法と書かれたものはOKです!
高温抽出されたものは、栄養成分も少なく、トランス脂肪酸が発生している可能性大です。
非加熱か30℃以下の低温で処理されたものがイイですよ。
質の良いオリーブオイルを見つけるのはちょっとむずかしいですが、あきらめずにいろいろためしてみましょう!(⌒∇⌒)