お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
野菜のおいしさを引き出そう!
キャベツの鮮度をキープするには?
答え!芯のくりぬきが必須!
これはキャベツを丸ごと買った時の方法です。
キャベツの芯をくりぬくといっても、深さは1㎝ほど。
ちょっとしたくぼみを作る感じです。
くぼみに濡らしたキッチンペーパーを詰め、さらにビニール袋で密封すると驚くほど長持ちします。
キャベツの安い時期って短期間ですから、買いだめしたくなりますよね。
とはいっても生野菜ですから、いつもより10日ほどの長持ちです。
芯をくりぬくときは包丁の先を使うので、手を切らないよう気を付けてね!
タマネギ炒めはまずレンチン!
タマネギって炒めても煮てもすぐには火がとおりません。
なぜなら細胞壁がとても強いから。
ですが電子レンジなら短時間で細胞壁がこわれます。
量にもよりますが、まず1~2分レンチンしてから炒めると、短時間で甘みも最大限引き出すことができます。
モロヘイヤは生で食べるのがい一番
ビタミンB2などの栄養素を積極的に摂りたいなら、非加熱で。
茹でて食べるという人が多いですが、栄養を最大限に摂取したいなら生がおススメです。
エグミが気になる場合は、細かく刻んでみましょう。
茎・種・さやにはめまいなどを引き起こす成分が含まれるので、家庭菜園で収穫する場合はご注意を。基本葉っぱだけを食しましょう。
スーパーなどで買ったものは、問題ありません。
こんにゃくは手でちぎる
こんにゃくは包丁で切ると味がしみにくいからと、スプーンでこそげ切る方法があります。
が!スプーンを使っても、包丁同様に側面がツルツルして味がしみにくくなります。
また金属の包丁・スプーンを使うと、こんにゃくの切り口が酸化し、味や風味が落ちます。
手でちぎると、風味が落ちないうえに味もしみこみやすい。
ピーマンは種もワタも取らなくていい⁉
ピーマンは、種&ワタにこそ栄養が集中しているので丸ごと食べましょう。
種には虫から身を守るためのアルカロイドといわれる天然毒が含まれるが、人間が食べても特に影響はありません。
体内で分解されるうえ、熱を加えると消えてしまうので心配不要。
ワタには血行促進効果などのあるピラジンやカプサイシン、種にはカリウムが含まれているので取り除かずにそのままいただきましょう。
処理が簡単なうえに、栄養も摂取できるのね!
いちごのヘタは手でむしる
イチゴってどうしても特別感があるので、包丁できれいにヘタを切って見栄えよく盛り付けようとしますよね。
でもそれって甘さも栄養も無駄にしています。
いちごはヘタの真下と周辺にビタミンCなどの栄養が集中し、甘みも感じやすい部分なんです。
ヘタ周辺の実を最大限残しておくために、ヘタは手でむしり取りましょう。
栄養の流出を防ぐために、ヘタを取った後の水洗いは厳禁です。
サツマイモあれこれ
ねっとり派?ホクホク派?
日本のサツマイモの登録品種は90種以上です。
メジャーなのは、べにはるかとベニアズマ。
べにはるかはねっとり食感で、近年急激に売り上げを伸ばしている品種。スイートポテトがおいしくできます。
ベニアズマは1980年代から長年愛されている品種で、ホクホク食感の代表格です。てんぷらや煮物に向いています。
老化の進行を食い止める
サツマイモに多く含まれるビタミンEには、老化の原因と考えられる過酸化脂質が体内に発生するのを抑制する働きがあり、細胞の老化を遅らせることができます。
紫の皮部分に含まれるポリフェノールは、抗酸化成分で美肌効果あり。
エイジングケア成分で、「内側からきれい」がかないます。
ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で「準完全栄養食品」ともいわれているんだよ!
加熱してもビタミンCをキープ
サツマイモはビタミンを13種類含み、中でも健康や美容に良いビタミンCをもっとも多く含みます。
ビタミンCは熱に弱い性質を持つが、サツマイモはでんぷんで保護されているため、加熱しても壊れにくいのです。
煮る・焼く・蒸すなど、どのように調理しても、ビタミンCをキープできる優れた食材なんです。
サツマイモのおならは臭くない⁉
食物繊維が豊富なサツマイモをたくさん食べると、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)がさかんになりおならの回数は増えます。ですが!おならが臭い主な原因は、肉などに多いタンパク質を分解したときに発生する硫化水素です。
サツマイモはたんぱく質の含有量が少なく発生するのが炭酸ガスなので、あまり臭くありません。
芽が出ても大丈夫!
サツマイモの芽はジャガイモの芽とちがって毒がないので、食べても問題ありません。
伸びている場合はプチっと折ってとりのぞけばOKです。
先端部分が黒くなっていることがありますが、腐っているのではなく蜜(みつ)がしみだしているので甘い証拠です。
保管は13~15℃の冷暗所がベスト。とはいっても寒さには弱いので、冷蔵庫に入れるのは厳禁です。
けっこうデリケートなんだ!
きのこの上手な使い方
水からの調理でうまみアップ!
スープやみそ汁を作るとき、沸騰したお湯にキノコを入れる人多いですよね。私もそうしてました。
でもキノコのうまみ成分であるグアニル酸などを最大限に引き出すなら、水から入れましょう。
キノコは60~70℃の温度帯をゆっくり通過させることで、うまみがどんどん引き出されます。
干しシイタケの戻し方
干しシイタケって戻す時間が長すぎて、忙しい人にはちょっと使いづらいですよね。
漬け始めは水にプカプカ浮いて、ちゃんと戻せるの?って感じだよね
そう朝から水につけて、夕食作りにやっと使える感じです。
でも!密閉容器を使えば短時間でもどせます。タッパーでフタを押すだけで空気が抜けるものが簡単で便利です。
ビタミンDをアップさせよう
干しシイタケは生シイタケよりビタミンDが断然多いんですが、自宅でも簡単に生キノコのビタミンDが増やせますよ。
キノコをした処理して、紫外線にあてるだけ。
日光浴をさせるとエルゴステローという物質がビタミンDに変換され、約10倍になるといわれています。
シイタケに限らず石づきを取り除いて適当なサイズにしたら、ザルやカゴに重ならないように置いて➡風通しの良い場所で日光浴させましょう。
30分~1時間で十分ですよ。
りんごのこと知ってる?
りんごの蜜は甘くない⁉
りんごを切って蜜が入っていないと、おいしくないと思ってがっかりしていませんか?
りんごの蜜は甘いものではないんです
そもそも蜜の正体は果糖などの甘味成分になりきれなかったソルビトールで、ソルビトールそのものはそんなに甘くありません。
蜜入りりんごは確かに甘いですが、品種や栽培環境によって蜜が入らない美味しいりんごもたくさんあるんです。
テカテカりんごの正体は?
見た目がツヤっとしていてキレイな色のりんごを手にとると、ネタっとした手触りを感じたことはありませんか?
あるある~!「ワックスがかかってる!」と思って、買うのをやめちゃった
正体は栄養成分がにじみ出たもので、食べごろのサインなんです
栄養成分の中身は、リノール酸やオレイン酸。
洗い流す必要はありませんが、気になる人はキッチンペーパーなどでよく拭いてから食べましょう。
りんごの最適な保存場所は?
りんごは買ったらすぐに冷やすべし!
暖かい場所での保存では、すぐに味を損ないます。
「日が当たらない涼しい場所なら大丈夫だろう」とリンゴを常温で保管する人もいますが、りんごにとっては十分暑すぎ!
こんな環境では呼吸をしたり、エチレンガスをだしてすぐに食味が低下し、粉質化して食感も悪くなります。
買ってきたら即冷蔵庫へ。
ビニール袋や濡れ新聞で包むとさらに長期保存できます。
血糖値の上昇をゆるやかにする
血糖値を上昇させないから、生活習慣病予防にも効果あり!
「1日1個のりんごで医者いらず」と言われるほど、栄養満点!
ペクチンやセルロースなどの食物繊維が多く、便秘解消のほか食べても血糖値が急激に上がらないため、生活習慣病の予防に効果があるといわれています。
歯ごたえがよく、水分もたっぷりで、満腹感も持続しやすいため、食前に食べれば、食べすぎ予防にも。
便利グッズを賢く使う
りんごカッター
皮むき器
日本ワインに注目!
最近は幅広い品種から多様な味わいのワインが誕生
日本ワインとは国内栽培のぶどう100%&国内醸造のワインのことです。
日本を代表する白ワイン用品種の甲州、赤ワイン用品種のマスカットベリーAなどの日本固有の品種はもちろん、米国系品種との交配種、さらにシャルドネやメルローなどのヨーロッパ系品種もあり、北海道から九州まで多様な日本ワインが味わえるようになりました。
日本ワインのおススメの飲み方は、和食とのマリアージュ。
ワインにはアンチエイジングの他にも様々なパワーがある
お風呂上がりのビールをグラス1杯の赤ワインに変えたら…
赤ワインは抗酸化作用により、シミしわ・体臭予防に効果的。
白ワインは基本的にブドウの皮と種をいれず、果汁のみを発酵させるので、有機酸が多く腸活によいといわれています。
日本ワインの美味しさが年々加速!
「日本のワインはどうも薄くて…」「いつの時代の話をしてるの?」
日本ではワイン用のブドウを専門に栽培する生産者が増え、醸造技術の高い国内の大手ワイナリーや海外のワイナリーで学んだ醸造家が技術を広めるなど、以前よりも確実に美味しさのレベルが底上げされています。
味のバリエーションも増えているので、日本ワインに薄いという印象を持っている人も飲んでみる価値ありです。
日本ワインは家庭料理との相性抜群!
和食には日本酒や焼酎・ビールを合わせがちですが、日本ワインもおススメです。
「甲州」にはおでんやすまし汁などのだし系、「マスカットベリーA」には肉じゃがなどの醤油系おかず、甘めの「デラウェア」にはあんこ入りの小麦饅頭がGood!
日本ワインとのマリアージュ 写真
揺らして香りを呼び起こす
ワインはぶどうそのものの香りや醸造過程で生まれる香りなどがあり、グラスの中で空気に触れさせることで香りの変化を楽しめます。
ただし時間がたつと香りがよわくなってしまうもの。
そんな時はグラスをくるくる回せばOK。消えた香りが再び開きます。
香り成分を呼び起こしながら「香りが目を覚ましたね」とつぶやけば、ソムリエ気分に。
「ロゼありますか?」がツウ
「レストランでツウを気取るなら”ロゼありますか?”と言ってみよう」
嫌味なくワイン通をアピールするのに絶好です。
ロゼは肉にも魚にも合う万能ワインで、フランスでは白ワインよりも多く飲まれています。
ただし日本ではまだロゼを置く店が多くなく、ロゼをオーダーすれば店側にワイン通であることをアピールできます。
その様子を見た連れにも「さすが!」と思ってもらえるかもしれませんよ。(笑)
「京野菜」は全国で作られている?
聖護院かぶ・加茂なす・壬生菜(みぶな)・伏見唐辛子・九条ねぎなど京都らしい名前がつけられていて、旬の時だけ限られた地域で売られていた京野菜。
えびいも・金時にんじん・辛味大根も京野菜です。
最近では有機野菜・地方野菜ブームの影響で、全国のデパートの地下食料品売り場で目にするようになりました。
京野菜の紹介文としては「伝統的な手法で栽培され、種も京都府内の農家以外は門外不出とされている」といった感じ。
そのため「京野菜は京都でのみ栽培されている野菜」と思っている人が多い。
実際は京都以外でも栽培しないと、全国展開は無理です。
門外不出…なんだよね?
京都の大手種苗会社が、伝統的な京野菜と現代の野菜とを交配させた改良種を開発し、全国展開しているというわけ。
純粋な京野菜とは別物という解釈。
純粋京野菜は門外不出で、伝統的な栽培方法も企業秘密として守られています
ちなみに純粋京野菜には「京のブランド産品」マーク(京マーク)がつけられています。京都産の京野菜にこだわる人は参考にしてくださいね。
野菜のフィルム包装
日本のスーパーでは野菜は種類ごとに陳列され、プラスチックフィルムできれいに包装されていますが、よく見るといろんな工夫があります。
レタスはシャカシャカのフィルムで包まれ、ナス・きゅうりは数本まとめてラップで包まれている。「密封包装」と呼ばれる方法です。
ホウレンソウ・サニーレタスは袋の口が開いたままになっており、ジャガイモは袋の口をテープで止めてあるが袋には小さな穴がいくつも開いています。「開封包装」という方法です。
野菜をフィルムに包むのは鮮度を保つため。フィルムには気体を通しやすく、水分は通しにくいという性質があり、野菜の鮮度を保つのに役立っています。
空気中の酸素は約21%・二酸化炭素は約0.04%だが野菜をフィルム包装すると、野菜の呼吸によりフィルム内は低酸素・高二酸化炭素の状態になり、野菜にとってはベストな環境なんです。
野菜の呼吸が抑えられ、栄養素の減少を遅らせることができます。
へぇ~!ラップやフィルムってすぐれものなんだね!
また野菜には消費期限が表示されていませんが、野菜は目で見て判断できるからなんです。
食品衛生法が消費期限や賞味期限の表示を義務付けているのは「商品の変化の程度が見た目で判断しにくいもの」。
肉や魚はどれくらい悪くなっているか見た目で判断しにくい。缶詰やレトルト食品も、傷んでいるかどうかわかりにくい。
ですが野菜は鮮度が落ちると、変色したりしおれたりして見た目で判断できるため消費期限が表示されていないのです。
マツタケの輸入先
秋の味覚の王者は「マツタケ」ですが、世界でもこんなにマツタケをまつり上げているのは日本人くらいです。(^▽^;)
ですが国産品はわずか5%程度。山仕事をする人が少なくなって山が荒れたり、異常気象で繊細なマツタケが育ちにくくなっています。
知ってるよ!安いマツタケは中国産・韓国産でしょ?
そう、たしかに今でも中国からの輸入量はトップです。広い山林があるって強いですね。
そのほかアメリカ・カナダ・トルコが輸入先国として名をつらねていますし、さらにほんの少しですがベトナム・ロシア・メキシコ・モロッコ・ブータン・タイなどからも輸入しています。
ちょっと意外なのがスウェーデン・フィンランドからも輸入されています。
マツタケって世界中にあるんだ!
でも今だに人工栽培はできていない…
人工栽培ができれば、輸入なんてしませんよね。
でも悲しいかなマツタケの香りって2~3日しかもたないんです。
だから輸入品は安いのか…
そう、高いだけの価値は十分にあって、高級料亭などでは香りのとぼしい輸入品は使えないんです。
天津甘栗って全部天津産なの?
「天津甘栗」と呼ばれる小粒の栗は中国で収穫されたものですが、天津で収穫されたものではありません。
日本の栗と区別して中国栗という種類で、中国河北省(北京の北方、万里の長城に近い地域)で収穫されたものです。
なぜ「天津栗」と呼ぶのかというと、中国の栗は天津港から日本へ出荷されていたからなんです。
日本の栗はあまり甘くなく、渋皮が取れにくいという特徴があります。
中国の栗は小粒ですが甘く、砂利と一緒に炒る(いる)だけで渋皮がパキッとむけます。
天津甘栗は天津産じゃないけど、ちゃんと中国産なんだね