お元気ですか? 苺です。
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
やめられない無洗米
無洗米って便利だょね~ちょっと高いから敬遠してたけど、一回使ったらやめられないゎ~❤
無洗米は名前のとおり、洗わなくても炊ける米のことです。
小学校の家庭科で「米の研ぎ方」って習いませんでした?
水の中でギュッギュッて押さえつけるようにする洗い方です。
やったね~でもなんであんなにしっかり洗わなきゃいけなかったのかな?
答え!肌糠(ぬか)をおとすため!
糠(ぬか)って細かいことを言うと、二重になっているんです。
普通の精米機で普通のヌカがとれるわけ
私たちはその米を買って、肌ぬかを研いで落としていたのね
そうなんです。肌ぬかって粘着性があるからサラッと洗うだけでは落ちないんです。
だからギュッギュッて研ぐんだ~昔の人ってすごいね!そんなことまでわかってたのかな~?
無洗米は肌ぬかを取り去るために、さらに特殊な精米機にかけるから…その分お高くなるんです。
環境にやさしい
米のとぎ汁にはリン・窒素が多く含まれています。そのまま流すと海や河川を汚染するという問題が昔からあったんです。
その点無洗米はとぎ汁を出さないので、環境にやさしいと言えます。
無洗米でも「サッと洗って使いましょう」って書いてあるよ
購入して家での保管中に、ホコリ・虫などが侵入している可能性を考慮して書いてくれているんです。
でも最初に水を入れたとき、ちょっと白くにごるよね?
米に含まれているビタミン類が水に溶けだしているんです。気にせずそのまま炊きましょう。
米を研いでいた時は、溶けだしたビタミン類をとぎ汁と一緒に捨てていたんだ
じゃあ無洗米の方が、栄養的にも無駄がないってことじゃん!
水加減を変える
無洗米用の計量カップってあるじゃない?あれなんで?
答え!無洗米は肌ぬかを落としている分、米の量が多くなるから
無洗米用の計量カップは数%少なくはかれる大きさなんだ
無洗米用の計量カップがない場合は、炊飯器の水の量を心持ち多くしてください。厳密にいうと1合に対して大匙1の水を足す。
日本人の主食「米」
ちょっとどうでもイイ話なんですが、「米は本当に日本の主食なのか?」という問題にふれてみます。
問題!米は日本の主食なのか?
えっと~学校で当たり前に習ったような気がするけど…
でもさ~時代劇にでてくる農民って稲作してるのに、食べる事できなかったんだよね~?
戦争中もお米・餅はぜいたく食だったよね…
今はパン食がすごく増えてる
「五穀豊穣」という言葉があるが、五穀とはアワ・ヒエ又はキビ・マメ・麦・米を指します。古代から米だけを食べてきたわけではないんですね。
江戸時代になっても白米は祭り・冠婚葬祭などの晴れの日に食べるもので、普段はアワ・ヒエ・キビ・マメ・麦・イモ・大根に米がちょびっと混ざったものを食べていました。
一般人がお腹いっぱい米を食べられるようになったのは、大正時代になってから。米の収穫量が飛躍的に増え、時代が変わり国民の経済力も上がってきました。
歴史上、日本人がもっとも米を食べたのは、昭和ひとケタ時代です。
ですが戦後は1962年(昭和37年)をピークに米を食べる量が少しずつ減り始め、「米余り」が問題になってきました。
現在は米以外にパン・麺類も豊富にあって、米の消費量は減る一方です。
米をいっぱい食べてた時代って、あんまり長くなかったんだね…
稲作はラクになった?
機械化の導入で変わってきた米作りですが、昔に比べてどれくらいラクになったのでしょう?
40~50年前の小学校には、「田植え休暇」や「稲刈り休暇」を設けているところがけっこうありました。
子供も農作業の貴重な戦力だった時代には、学校を休みにして田植えや稲刈りを手伝ったんです。
でも今では子供がいると邪魔になるくらい、機械化が進んでいます。家族総出で一日中、汗水流して農作業をする時代ではなくなりました。
- 1950年代:除草剤が使われるようになり、田んぼをはいずり回って草取りをする必要がなくなりました。
- 1960年代:トラクターが普及し、牛馬による耕しが姿を消しました。
- 1970~1980年代:田植え機・稲刈り機が導入。兼業農家でも稲作ができるようになっていきました。
- 今では稲刈りをしながら脱穀までできる機械があります。
農作業時間は昔と比べて、1/5以下になったんだ
すご~い!
でもさ~お米の値段って、あんまり変わってないよね~ちょっと高くなった感じがするけど…
そうなんだ…人手はいらなくなったけど、機械が高価でコストがかかってしまってるんだょね~
米の消費量も減ってるしね…稲作農家さんはたいへんだ…
人気ブランド!コシヒカリ
「コシヒカリ使用」この表記があるのとないのとでは、売り上げが変わってきます。
たしかに!イイもの使ってるんだって思っちゃうわ~
コシヒカリが生まれたのは戦争末期、食糧難の時代です
当初はとにかく大量に収穫できるよう、病気に強い品種が求められていました。味のことは考えられていなかったのです。
コシヒカリという品種が生まれたものの病気や風に強くなかったため、しばらくは忘れ去られていました
コシヒカリが消費者の間で注目されるようになったのは、1970年代:米に美味しさが求められるようになってからです。
ツヤ・粘り・甘味・香り・やわらかさがどれも高いレベルで、バランスがとれていました。
また味がしっかりしているため、肉料理や洋食など濃い料理にも合うし、冷めても美味しいので弁当・おにぎりにも使えます。
今の私たちの食生活にピッタリだ!
コシヒカリは収穫量日本一ですが、「ひとめぼれ」「あきたまち」「ヒノヒカリ」など上位品種もコシヒカリと別の品種を掛け合わせたものですので、「コシヒカリ一族」なんです。
カタカナか?ひらがなか?
健康的にはほぼ関係ありませんが…「コシヒカリ」って正式にはカタカナ表示なんです。
「あきたこまち」は正式にはひらがな表示。
現在出回っている米は、様々な品種改良の結果生まれたものです。
国(農水省)が開発したらカタカナ書き、都道府県が開発したらひらがな書きにしたんだよ
「あきたこまち」は秋田県、「ひとめぼれ」は宮城県、「きらら397」は北海道だもんね!
ですが今は規制がゆるくなって、どこで開発されても好きな名前を付けていいことになっています。
ササニシキはいずこへ!
何年か前までは「コシヒカリ」とならんで「ササニシキ」ってお米、たくさん並んでなかった?
たしかに~二大お米ブランドだと思ってた!
そう…「ササニシキ」って今とても貴重なお米なんです。どうしてでしょうか?
まずササニシキのもともとの産地は宮城県です。東北を代表するお米でした。
昭和30年代に開発された時は、冷害に強い品種として大量に栽培されました。
ですが品種改良というのは常に行われていて、あの「ひとめぼれ」が開発されました。「ササニシキ」よりも冷害に強い品種なんです。
もう一つは味の違いという問題
そう…「ササニシキ」は決してマズイわけではありませんが、もっちり感がないんです。そのためすし飯に最適と言われていました。
今の時代、米と言えば「甘味ともっちり感」ですよね。
「ひとめぼれ」の育てやすさと、味のよさに押されて、「ササニシキ」は消費量が減ってしまったというわけ
現在スーパーで「ササニシキ」を見ることはありません。ネット販売はありますよ。